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わたしのブログ

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坂村眞民(さかむらしんみん)

 自分をつくり上げるため、十八才で始めた短歌は、郷里の熊本県を出て、朝鮮に渡り、終戦による引き揚げで愛媛県に移り住む間も続いた。しかし、それまでの自己の確立への疑問から、四十一才で短歌を捨てて詩に転じ、高等学校の教師を続けながら詩集を次々と発行。五十三才で創刊した月刊詩誌『詩国』は、四十余年を経た今も、多くの人々に愛読されている。昭和五十五年、文部省中学校教育課編『道徳指導要領三』に、その詩「二度とない人生だから」が採録された後、中学校・高等学校の教科書などに数多くの詩が採用された。分かりやすくて、深く掘り下げられた詩は、幼稚園児から政財界人まで、年令、職業を問わず幅広く愛唱され、氏を「人生の師」と仰ぐ人も多い。


 清澄な詩境から生まれる詩句の一つ一つは、言霊の響きを持ち、それらの詩墨は、学校、病院、会社などの応接室や会議室に、人生訓として掲示されている。また「念ずれば花ひらく」などの真民詩碑は、四十七都道府県全域に分布し、その数は、世界六大州すべてにある海外三十二基と合わせると六百七十六基を越え、今なお増え続けている。





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